【なぜ再開できた?】シャープのマスク販売が抽選方式で再実施決定

SHARPのマスク販売が4/21日のみで販売中止になった衝撃から2日、販売方式の変更によって、販売を再開することが明らかになりました。

4月21日(火)、個人のお客様向けにマスクの販売を開始しましたところ、予想を大幅に上回るアクセスが集中したことにより、ご購入いただけない状況が発生いたしました。お客様に多大なるご迷惑をお掛けしましたことを、深くお詫び申し上げます。

アクセス集中を緩和するため、販売方法を抽選方式に変更させていただくことといたしました。何卒、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

第1回抽選販売について
応募期間:2020年4月27日(月) 0:00~23:59
(期間中、いつお申し込みいただいても当選確率は同じです)
抽選日:4月28日(火)
販売数量:30,000箱 (50枚入/お一人様1箱限り)
販売価格:2,980円/箱 (税抜、送料別)
(抽選販売の詳細は下記をご覧ください)
■応募にはメールアドレスが必要です。
※応募時にCOCORO MEMBERSへの会員登録は不要です。
当選後のご購入時に会員登録を行っていただきます。

第2回以降の抽選販売については、別途、当サイトにてお知らせいたします。また、通常販売を再開する場合は、改めて本サイトにてご案内いたします。

※sharp cocoro lifeサイトより抜粋

販売当日はそもそも会員登録すらできず、サイトでは全くつながらずでSNS上ではかなりざわつきがありました。

なぜ販売停止にまでなったかは、下記の記事で詳しく解説しておりますので、興味がある方は御覧ください。

本記事では、抽選方式にすることで、どのように問題が解決されたかをITエンジニアが解説していきます。

販売方式を抽選にして以下の施策を行うことで、現時点で問題になっていた課題をクリアしているようですね。

  • 抽選サイトを新規に作成
  • 会員登録自体が不要に

1つ1つ解説してまいります。抽選への参加方式などはシャープの公式サイトをご確認くださいませ。

おススメの読者様

・シャープのIoT家電を使っている  

・なぜすぐに再開できるのか気になる方  

アベノマスクの小ささに驚いたアナタ

抽選サイトを新しく作成

マスク販売サイトとIoTサーバが同居していた

マスクの販売は、SHARPのCOCOROで行われていましたが、実際にはIoT家電が接続するサーバと同居していることが判明しました。これが4/21日時点での問題の1つになってしまいました。

販売サイトにアクセスが集中すると、そこにリソースがとられてしまい、共有しているIoTサーバの返答もできなくなってしまったのです。

この構成により、マスクに群がる人の影響を受けて、IoTに対応している機器達からのリクエストがサーバが対応できない事態が発生しました。。

マスク専用の抽選サイトを作ることで負荷の分散へ

そこでSHARPが考えたのはとても単純な発想です。

マスクを販売するサイトと、他のサービス(IoT)を分離しよう

天才ジャマイカ!!一緒にしていると影響しあってしまうから独立させちゃおう!!という発想です。これなら、いくらマスクの抽選に人が集まってきたとしても、IoT家電たちには影響はありません。

恐らく分離したとしても、繋がりずらかったりサイトがダウンしたりすることはもちろんあるでしょう。しかし、他の目的でSHARP製品を使っているユーザに迷惑をかけられるのは避けられるんです。

もし抽選サイトが重いだけであれば、「繋がらないなぁ。。またやってみるかぁ」という多少のストレスを与えるだけですみます。

これでまずは「IoT家電をはじめとする、SHARPサービスへの影響を回避」することができました。

されに、購入の流れについても変更を加えて問題解決を図っています。それは、抽選申し込み時の会員登録を不要とすることです。

これは何の問題解決になっているのでしょうか?

抽選申し込みでは会員登録は不要に

フロー

会員登録が必須で買えない人が多数発生していた

4/21日に販売したときには、マスクを買うためにはCOCORO MEMBERSというサービスの会員にならなければいけませんでした。

アイリスオーヤマと比較してみるとよくわかります。

同じくマスクの販売で盛況のアイリスオーヤマは、マスクの購入に会員登録は必要ではなく、購入フローの途中で個人情報を入力しさえすればマスクを買うことができました。

しかし、SHARPは「事前に」会員登録が必須となっていたため、そもそも会員でないひとはスタート地点にたつことすら許されなかったのです。

そして、まさかの会員登録サイトもシステムダウン。。によって何もできない人が多数出現することになります。システムにつながらないで買えないだけならいいですが、そもそも買う資格さへ与えられないのはかなりの問題です。

会員登録はいったん不要に

そこで天才シャープはまたある閃きを思いつきます。

申し込みの時は会員登録不要にしちゃおう!

こちらにより、購入するフローは次のように生まれ変わったのでした。

抽選方式になっても、結局会員登録は必要なのですが、タイミングが異なります。抽選方式になったと同時に、会員登録は「抽選に当選した後」に変わりました。

販売開始時のやり口では、マスクを買いたいというスタート地点にたつためだけに会員登録が必要でした。

しかし、抽選方式では、会員登録をしない状態で抽選に申し込むことが可能です。そのため、誰でもスタートラインにたつことが可能になるわけです。

まとめ

考える

負荷分散と購入フローの見直しで再開を実現

シャープは抽選方式のサイトを作成することによって、負荷を他サービスに影響を与えないと同時に、必須であった会員登録を不要として購入主体の限定をやめました。

数日で抽選サイトを作って再開までもっていったエンジニアの方々には頭がさがるばかりです。

サーバの負荷軽減ではCDNも利用

新しく抽選用のサイトを作っても、そこに全くつながらないのであれば本末店頭です。。結局誰も買えなかったなんて話になったらまた騒ぎになってしまいますよね。

そのため、「CDN」というサービスを使って、抽選サイトにかかる負荷の軽減を図っています。CDNについては詳しくは説明しませんが、抽選サイトの代わりに、ユーザからのリクエストを返してくれる友達を作ったと考えてください。

そのお友達にいくら負荷がかかったところで、本願の抽選サイトには影響はありませんよね。これでまた落ちたらもう次はどんな手を打ってくるのか逆にエンジニアの1人としては少し興味があります。

抽選の当選人数は30,000人のようですよ!みんなでチャレンジしよう!私は高くて買えないので見送ります。。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

カテゴリー: IT

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