美味しいつけ麺屋おしゃれなつけ麺屋はたくさんありますがそんな中でも、つけ麺作りに気持ちを込めている小岩駅南口の名店【鼈】を紹介させていただきます。
今回のレビュー結果です。「店主の情熱」という項目を作りましたが、本当に気持ちの良いお店でした!味も美味しくて言うことはありません。

まず【鼈】という漢字はどのように読むかわかりますか?
読み方は「鼈(すっぽん)」と読みます。
一風変わった鼈という名前のつけ麺屋さんですが、濃厚つけ麺としては東京都でも三本の指に入ると思います。
本日はそんな店主さんのつけ麺に対する心のこもった商品作りの姿勢と、絶品のつけ麺をお伝えしたいと思います。
目次
店主の愛のあるつけ麺作り

鼈は、つけ麺をただ食べるだけでは損をしてしまうお店です。注文してから着丼するまでの店主の工程にぜひ注目してみてください。
一切の妥協を許さないことが分かると思います。
ぶっきらぼうな身なり
美味しいつけ麺屋さんは、大抵がお店自身のロゴが入った T シャツやおしゃれな服装をしているケースが多いです。
しかし、「鼈」の店主は古びたバンダナを頭に巻き、行くたびに変わらない黒と灰色と白が混じったポロシャツをボロボロにまとっています。
そして昔ながらのエプロンを巻きながらつけ麺を作っているんです。
見た目は名店の店主というイメージがつきませんが、それ以上に真摯な縁づくりに対する姿勢をうかがうことができますよ。
店員には厳しくお客には最高の接待を
このお店でつけ麺を食べていると、度々スタッフの方が店主のおじさんに怒られている場面に遭遇すると思います。
初めて来た方は少しビックリしてしまうかもしれません。怒り方は決して優しいやり方ではなく少し感情的に声を荒げるような言い方で怒ってしまうように見えるからです。
しかし、お客に対してはいつも笑顔で腰が低く提供する時には申し訳なさそうに「お待たせしてすみません 」 と謝ってくるような人です。
いらっしゃいませや、ありがとうございましたは必ず目を見て気持ちのいい声で送り迎えをしてくれます。
怒っている時と比べるとまるで対照的な店主です。
私は最初、怒っている姿を見てしまった時は見たときはとんでもない店に来てしまったとがっかりしたことを覚えています。しかしその店員さんへの怒りというものはすぐに一杯のつけ麺でさえも妥協しないと言う姿勢の表れでした。
なぜそう感じるかは店主のつけ麺作りを見ていれば誰でも理解することができます。
湯切りや麺を混ぜる動きに店主の魂を感じます
私が店主のつけ麺作りで印象に残ってる行動はいくつもあります。以下がその例になります。
- 湯切りがを一定のリズムで全身込めてやっている
- 茹で上がるまで麺を我が子のように見守っている
- 盛り付けた麺の形を何度も直している
以上が特に印象に残った点ですが、どれにも共通して言えることが常に麺やスープの状態を気にしているということです。
そして茹で上がるまでの一つ一つの工程に対して腰を入れて、一定のリズムで手を抜かずに仕事をしていることがとても印象的なんです。
茹で上がる前の麺を愛おしそうに、心配そうに眺めている店主がいるお店にはまだ出会ったことがありません。
また、茹で上がってからも何度もお皿への盛り付けを直しています。店主ご自身の中で納得できる形でないと何度でもやり直すんです。
そんな店主の姿勢を感じながら食べるつけ麺美味しくないわけありません。
店主のことでだいぶ長くなってしまいましたが実際に味の紹介をしていきたいと思います。
麺と具材が絶妙に絡み合う濃厚な味
スープは深い甘みを感じる魚介豚骨

スープの見た目は魚介豚骨のつけ麺に、よくあるような見た目をしています。写真はメンマ抜きの状態です。(私がメンマを食べれず。。><)
具材は玉ねぎとチャーシューが細かく入っています。
実際に食べてみると、「甘みのある」濃厚なテーストが絶品です。舌先でどこまでも旨みを感じ取れるような奥深さがあります。
亀有の「道」や新小岩の「一燈」のような、スープ自体の深みというよりは、甘みがとことん優しく深いような印象です。
結論:甘いと濃いの洪水や~!!
具と麺とスープの一体感が◎
このつけ麺の特徴としては、もちろん絶品のスープもあるのですが、「つけ麺」としての一体感が素晴らしいです。
麺とスープ、スープと具材が一切お互いを邪魔せずに、良いところを謙虚に引き出し合っているんです。
例えば、具材としては玉ねぎやチャーシュー等が入っていますが、スープも絡めた麺と一緒に食べるとまるでオーケストラのような音色を奏でてくれますよ。
玉ねぎの味だけ主張せず、甘みのあるスープに後を追って、シャキシャキとした食感を与えます。
麺が美味しい!スープが美味しい!というつけ麺やさんは沢山経験してきましたが、そのどれもが素晴らしく、なおかつ「1 + 1」が2以上になってくれるのが「鼈」のつけ麺なんです。
それは味はもちろんのこと、つけ麺が提供されるまでの店主の愛らしい姿勢が最高の調味料になっているのかなと、変態な感想に行きつきました。
気持ちを感じることができる「小岩駅の鼈」、ぜひトライしてみてください。
鼈@小岩駅の地図
本日も最後までお読み頂きありがとうございました!